中小企業で生きていくシステムエンジニアが考えるライフハック・ITツール・投資、人生100年を生き抜く人生戦略、生産性向上をノリックが考える

中小企業で働くシステムエンジニアがライフハック、ツール、投資、人生100年を生き抜く人生戦略、生産性向上を語ります

RPAは生産性を上げるが、活用するためにはそもそも業務プロセスが文書化されていないといけないと思うんだ。

 

 

せっかく自動化してもみんな使ってくれるだろうか?

 今テストを自動化するスクリプト書いている。1つ目のプロジェクトでテストケースを作って、そのケースにしたがって自分で手入力したのだが実につらかった。 システム開発における業務シナリオテストは実際のビジネスフローに沿ってシステムが想定通りに動くかどうかを確認していくテスト工程である。なので自分が想定している入力内容を少しでも間違うと想定した結果が変わってくるので、 夜間バッチ明けの計算結果合わなくなって、あれ?バグか?と思ってテストの入力結果のエビデンスをずっとさかのぼって入力間違いに気づく。なのでもう1回テストやり直しになるとテスト実施者の神経を非常にすり減らすのである。


 転職前は大規模プロジェクトに携わっていたので自分がテストケースを考えればテストを実施してくれる協力会社の人がいた。実はその協力会社の人も自分で手入力をしていたわけではなく私が考えたテストケースを画面から自動的に入力するスクリプト書いておき、実行するという事やっていた。仮に私のミスでテストケースが悪くて想定結果が合わなかった場合や、スクリプトが悪くて私の想定通りに入力できていなかった場合でもテストコードを履き直すだけでもう一度同じ内容を簡単に再現できるので非常にストレスフリーな理由である。

 

 転職先ではテストの自動化はされていなかったため、とりあえず一件目のプロジェクトは手入力で業務シナリオを実行した。少しの間違いも許されないから非常に神経をすり減らし、テストやった後には疲労感がかなり溜まっていた。次のプロジェクトをやるときは改善しないともう体が持たないな、と思いいくつかのテスト自動化ツールを試してみたところWindows 10だとAppiumが使えるのだが、なぜかWindows 7の開発環境である当社では使えない。


 担当してるシステムはWindowsのリッチクライアントアプリケーションなので、Autohotkeyでいいかと思い、ちょちょいのちょいとスクリプトを作ってみたらなかなかいい感じで動いてくれた。これだったら昼休み中にスクリプトを流してテストを実行しておいて昼休みが終わったら検証作業を進められる。また定時で帰宅する前にテスト流しておいて翌朝来たら検証ということもできるだろう。便利なものができたと思って、これは他の人達にも教えてあげなければいけないなと思った。

 

テスト仕様書を作らない

 ところがである。今の会社の人達はテストケースを作るということをやっていない。私が以前いた職場ではまずはどういった観点でテストするかというテスト方針がありどういったバリエーションデータを組み合わせてテストするのかということをレビューしてもらってから業務シナリオテストのケースを作成していた。しかし今の会社ではそもそもレビューをするという文化がないので、テストケースを最初に作ったところでムダな作業をしているとみなされてしまうようである。本来だったら事前にテストケースをレビューしてもらうことでテストを実施する前にケースのか不足を洗い出すから効率的なテストをできると思うのだが、いきなり転職してきた私が今日からはテストケースを作りましょうと言ってもうまくはいかないだろう。 自分がテスト入力の自動化をすると楽ができるのだということを自分が背中で語るしかあるまい。

 

 今まで金融業界を中心に担当していたがテストにかける工数はプロジェクトの半分ぐらいを占めていた。製造業界のプロジェクトを担当した時はメンバーのテストに対する意識が低くて驚いたものだ。私から見るとテストケースがかなり漏れてるように思うのだがそんなに厳密に行ったら時間がかかってしまいますからもっとはしょって行きましょうと言われたのである。まあ業界とかお客様によってもバグに対する許容度が違うだろうが、結局出たら直すのはベンダーSEである我々だ。どんな業界やどんな顧客であれ、より上位工程でバグを潰しておく方が最終的にトータルコストは安くなると思っている。なのでテストで手を抜くというのではなく、いかに効率的にテストケースを消化できるかという観点で考えるべきであろう。

 

RPAの華々しい記事をよく読むとそれほどでもな内容だった。

地方公共団体がRPAを導入して業務効率が驚くほど改善したというニュースがいくつかあった。

www.nttdata.com


 NTTDATAが横浜市において行なったRPAの導入成果の発表が記載されている。 新聞報道では生産性を98%アップと華々しく書かれていたがよくよく報告書を読んでみると、一部の業務だけに適用しただけでこの生産性の分母と分子がどういった数値化っていうのは報告書を読んでわかったことだが横浜市役所全体の生産性が98%上がるというわけではもちろんない。一部の業務がもともとかかっていた時間に対して何時間まで誰かという時間で生産性を測っているから98%も生産性向上したのかというところばかりに目がいってしまうのは注意が必要だ。

 

 たとえば「5.2.5. 給付月報作成に係る転記業務の効果測定結果(健康福祉局保険年金課)」だと年間作業時間5時間に対してRPAで実行するための事前準備をする時間5分に縮まったことで削減率が98.5%となっている。RPAの実行時間30分は含まれていない。分母に来ている年間換算時間5時間というのもどのような見積もりで5時間としたのかは不明だが、数値をよく見せるために都合の良い計算をしている可能性はあるような気がする。

 

 横浜市の職員は「35,980人」となっており、この人達がやっている作業がすべてRPAで代替できるわけではないだろう。また、頑張れば代替できるのだが、そもそもの手順が文書化されていないとか、担当者の感に頼っているというような場合もRPA化は難しい。そういう職人のような職員はそのノウハウを教えた途端にシステム化されていらない人になってしまう可能性がある。以前担当していた顧客でメインフレームをリプレースしたら、メインフレーム担当だった社員の人がしばらくしてリストラされていた。(ちなみに外資系)

 

 システム会社の側に立てばそういった属人化している作業は文書化してシステム化したいのだが、逆に自分の仕事が将来AIやRPAによって奪われてしまうことを考えるとなるべく属人化しておく方が良いという考えをする人も中にはいるだろう。

できれば年内いっぱいに、事前にテストケースを設定しシステムへの入力はRPAに任すという私の考えに共感してくれる人が増え会社としての生産性が上がれば良いなと思っている。

 

もうプロセスは十分に出来ているのでどうやってRPA導入するか困っているという人は完全無料で簡単にプログラムができるAutoHotKeyでRPAを実現した記事を書きましたので御覧ください。

 

www.norick-matsumoto.com