ノリックのIT生産性向上、ライフハック、プロマネのお仕事備忘録

IT系の仕事の事とか役立つツールとかプロジェクトマネジメントの事とかを記載していきます。

転職したやつは、所詮外様よ

 戦国時代、武将は主人を7度変えて一人前という言葉がある。戦国の名将、藤堂高虎を語るときによく見る言葉だ。しかし藤堂高虎は徳川家康の信任が厚かったという話は聞くがしょせん外様大名である。これは江戸時代を通じて変わることとはなかった。外様大名はいつ潰されるかわからない。戦々恐々として幕府に仕えなければならなかった。

 

 関ヶ原の合戦で西軍の大将に祭り上げられた毛利家はあわや断絶の憂き目にあったが、東軍についた吉川家の取りなしで断絶は免れた。せんじつ山口県萩市を訪ねたが、正直いって田舎である。国持大名の城下町といえばだいたい現在の県庁所在地として栄えているものだが、本当は山口市に城を築きたいのを幕府への遠慮から我慢し田舎の萩に本拠地を構えたと言われている。まあ、そのおかげで萩の素晴らしい町並みは戦災に遭わず今も見ることが出来るのだが。

 

 外様大名の家臣たちにしてもいつごろ家臣になったかで譜代の家臣か外様者かと江戸時代を通じて言われ続けたのである。外様の大大名、福岡藩、黒田家はだんだん所領を拡大していったから播磨以来の家臣とか、豊前からの家臣とか、筑前からの家臣とかで色分けされ、江戸時代の間ずっと言われ続けるのである。さぞや外様家臣は肩身が狭い思いをしたことであろう。

 

 私も今年転職したから外様者である。幕府の逆鱗にふれないように気をつけながら生きている。よく転職者が言ってはならないと言われる「前の会社では~」という言葉はご法度。ちょっとぐらいは納得行かないことがあっても「承知しました」と耐え忍びながら働いている。そんなことをしているものだから歴史小説が好きな私は外様家臣の大変さに自分を重ねて黄昏れるのである。

 

 今の会社に転職して一番納得出来ないのが、裁量労働での勤務なのに9時~18時は出社していないといけないという暗黙のルールが有るということだ。言ってはならない言葉だが、前の会社でも裁量労働制だったが、仕事さえしていれば何時に来ようが何時に帰ろうが私の裁量に任されていた。

 

 先週、車検があってディーラーの営業時間が終わる前に17時頃に会社を出る必要があった。裁量労働なので上司には

(私)「17時に帰りますので」

と伝えたのだが、承知はしてもらったものの少し不満そうであった。

(上司)「なぜ今日持っていかなければならないのですか?(土曜日にもっていけばいいではないのか?)」

と聞こえたのだが、リコールの対応があり時間がかかるので金曜日に持っていかないと日曜日までに車が返ってこないのだ。これは事実なのでこれこれこういうわけでと説明したらやっと納得してくれた様子だった。

 

 ただ、行き先掲示板に

--17時に私用で帰ります

と書いたところ上司からチェックがはいり

(上司)「流石にあの記載はまずいです。客先から直帰とでも書いておいてください」

と言われたのである。私としては雇用契約上何ら恥ずべきことはしていないので嘘を書くことは気が引けたのだが、上司の言うとおりに直しておいた。もっと言うとこの行き先を記載するホワイトボードの運用もどうかと思うのだが。サイボーズのスケジュールを運用しているのだからそれを見れば済む話ではないか?システムを導入しても仕事のやり方を変えなければ生産性は上がりませんよ。とシステム屋がお客様に言う割には自社のビジネスプロセスには手を付けないというありがちな状態である。

 

 愚痴っぽくなってしまった。外様社員は転職して半年ぐらいで、私はこう思うんですと自己主張しても周りの譜代社員から総スカンを食らうだけだ。まずは今の仕事の枠組みの中で一人前の成果を上げる事が出来るようになることが第一だ。そのためには一年か二年ぐらいは耐え忍び、「こいつはなかなかちゃんと仕事ができるやつだ」ということを周りの人に認めてもらい、自分という人間を知ってもらうことを第一にすべきではないかと思っている。

 

 かと言って何も新しいことをするなというわけではなく、あたり触りのないちょっとした改善点を提案したりはしている。決して譜代社員の顔を潰すようなことをしないようにすることが寛容だ。

 

 前の職場でも色々な会社が吸収合併していたから、あいつは潰れたあの会社出身だとか、あいつは親会社から来たエリートでもしくは出世コースから外れたなどと噂されていた。そう考えると1年から2年どころか、20年たっても私は外様社員という事実は今後もずっと残るわけで、お家断絶にならないように心配りをする必要がある。外様だが、その能力の高さゆえ家康の信任が厚かった藤堂高虎のようになりたいものだと思った今日このごろである。

 

毛利は残った

毛利は残った

 

 

 以前転勤するべきかどうか悩んだことを以下の記事に書きました。もしよかったら御覧ください。

 

www.norick-matsumoto.com