中小企業で生きていくシステムエンジニアが考えるライフハック・ITツール・投資、人生100年を生き抜く人生戦略、生産性向上をノリックが考える

中小企業で働くシステムエンジニアがライフハック、ツール、投資、人生100年を生き抜く人生戦略、生産性向上を語ります

あなたも採点されながら生きている。

 日経新聞で連載されている「採点される人生、偏るレビュー社会」
これを見てると採点される人は大変だなと思う。 ウーバーの運転手さんは評価が下がらないようにリアシートにホコリがないかどうかチェックし、ドリンクやキャンディーを渡し評価を上げるために一生懸命らしい。


 日本でも食べログや病院とか楽天やamazonのお店が採点されるということはあるけれど、個人の評価が公になっているということは少ないと思う。でもはてブや読書するとかこれも個人評価だね。

 

ITエンジニアの評価


 システム会社も毎年日経コンピューターが分野ごとの会社評価をしている。幸いにも個人に関する評価というのは出回っていないが、 フリーランスの人が増えている昨今、この人に仕事を頼めば大丈夫だという意味でIT業界にも個人ごとの評価がネット上に公開されるという日も来るのかもしれない。

 

 外部の人から評価されることがないシステムエンジニアであるが、企業内での評価は当然のようにある。ボーナスの査定やスキルレベルの判定、持っている資格や経験してきたプロジェクト内容によって評価される。それにプロジェクト内においては成果物の品質チェックと称して自分が作った成果物の指摘率がいくらだとか、レビューアーとしてもこのレビューアーは低いが大丈夫か?というように評価されてしまう。

 とりあえずPMOの人たちは何かしら定量的な分析をしてプロジェクトのチェックをするのが仕事だからレビュー指摘率が上限下限を超えていると何かしらの申し入れをしてくる。下手したら上限下限に収まっていてもこの人は前のプロジェクトでも失敗しているから今回も怪しいのではないかみたいなデータを蓄積していてプロジェクトの品質に問題がないかに目を光らせているのである。

 

ITSSもうやめれば?

 そして情報処理推進機構が日本のエンジニアを同じ尺度で図れるようにするという壮大な取組を行ったのがIT Skill Standard(ITSS)である。私も当初、これはなかなかいい取組ではないかと思っていた。協力会社の人に仕事を発注する時にその時のPMがレベル4ですとかレベル5のPMですとか言うことがわかれば発注する際にこの人には任せて安心だということになるのではないかと思ったからである。
 しかし、そうはならなかった。今までITSSのレベルで協力会社に発注をしたことはない。なぜかと言うと私なりの考察になってしまうが、プロジェクトマネージャレベル6の判定基準を見るとわかる。

●複雑性
以下の2項目以上の条件に該当するプロジェクトを成功裡に遂行した経験と実績を有する。
□国際的なプロジェクト(文化的、社会的並びに、国際的、政治的に厳しい環境)

□世界的にも先進的なプロジェクト

□複雑な移行要件
□複雑な契約条件(要求品質、コスト、納期の厳しい制約条件等)

□複雑なシステム構築要件(パフォーマンス、セキュリティ、稼動運用要件等)
□複雑なシステムデザイン(マルチプラットフォーム、高可用性、新規製品や技術、インタフェースの数及び条件)

□複雑なアプリケーション要件
□複雑なプロジェクト体制(顧客、サブコントラクト、オフショア、協業関係、関係部門)


●サイズ
以下のいずれかの規模に相当するプロジェクトを成功裡に実施した経験と実績を有する。
□管理する要員数がピーク時50人以上または年間契約金額5億円以上
□管理する要員数がピーク時10人以上50人未満または年間契約金額1億円以上5億円未満で、上記複雑性の条件の4項目以上に該当

【プロフェッショナル貢献】
-以下のプロジェクトマジメント領域のいずれかについて他を指導することができる高度な専門性を保有し、業界に貢献している。
□プロジェクト統合マネジメント

□プロジェクト・スコープ・マネジメント

□プロジェクト・タイム・マネジメント
□プロジェクト・コスト・マネジメント

□プロジェクト品質マネジメント

□プロジェクト人的資源マネジメント
□プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント

□プロジェクト・リスク・マネジメント

□プロジェクト調達マネジメント

   もう、無理ゲー感が強いのだが、ダメ押しで以下のような要件が。。

-技術の継承に対して次の4項目以上の実績を有する
□学会、委員会等プロフェッショナルコミュニティ活動 □著書 □社外論文掲載 □社内論文掲載 □社外講師 □社内講師 □特許出願

 

 なんとかなりそうなのは社内論文と社内講師なら私でもやったことがあるぞ。特許出願ってPMに関係あるか? やれと言われれば著書も自費出版ならなんとかなるだろう。社外論文掲載は、はてなブログではだめだろうね。

 

 またサイズの以下の要件をクリアできるような会社規模ってどのくらい?私が勤めている中小IT企業だと年間売上は14億円だから、そもそもそんな案件ないんですよ。
ITベンダーの中でも一次請けできるところか超大手の下請けぐらいまでではないだろうか。
だからといって中小企業向けのビジネスをしている人たちがITスキルが低いということはないのではと思う。

管理する要員数がピーク時10人以上50人未満または年間契約金額1億円以上5億円未満で、上記複雑性の条件の4項目以上に該当

 わたしはアプリケーションエンジニアとしてITSSのレベル6ぐらいの仕事はしていたが、そのプロジェクトが終わった段階で、レベル7を目指そうという気は起きなかった。そもそも基幹システム入れ替えします、案件売上規模10億円規模です、というようなプロジェクトきっちり遂行できるのもかっこいいとは思うが、こういう案件は今後数が少なくなってくるから関われるかどうかも怪しい。世の中がデジタルトランスフォーメーションだと騒いでいるのに従来型SIビジネスの延長線でキャリアを考えるのは嫌になった。

 まだシステム化されているわけではないが、田舎では評判が伝わるのは早いから、あの人は前回のプロジェクトでどうも付き合いづらかったなという評判が口伝で伝わってくる。食べログやウーバーのようにSEもどんな評価をされるのか戦々恐々としながら仕事をしないといけない時代になったのだろうか。定年後も働く場合、フリーランスでやっていくことになるだろうから、今後も1つ1つの案件を大事にしながら日々の業務に取り組まないと、地元で定年後に仕事をしていくのは難しくなるだろう。

ガンガレ自分

 

 キャリア形成について日経コンピュータに載っていた記事の感想を書いたのでもしよかったら御覧ください。

 

www.norick-matsumoto.com