ノリックのIT生産性向上、ライフハック、プロマネのお仕事備忘録

IT系の仕事の事とか役立つツールとかプロジェクトマネジメントの事とかを記載していきます。

新人研修の講師役を引き受けて、自分の頭で考えて動く部下の育て方知っているから大丈夫だろうと思ったら阿鼻叫喚

 ふぅ、今週も一週間なんとか乗り切ることができたぜ。
来週から新人研修の講師役が始まるのだが正直何も準備していない。新しいプロジェクトが始まって色々忙しかったというのもあるが、 篠原信先生の「自分の頭で考えて動く部下の育て方」を読破した私にとって新人研修の準備ができてないなどどうでもいい話なのである。なぜなら私の新人研修講師役としての真の目標はパッケージを理解させることではなく、現場配属されて自分で考えて動く人材になってもらう事だからである。

 

(前回は斜め読みで十分なんやで、などと生意気な事を書いたら、ご本人様からツイッターで激励をいただきましたのですべて熟読しました。)

m(_ _)m

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

 

 

 

 自分の若手時代

  「自分の頭で考えて動く部下の育て方」を読んでいると、新人の時にお世話になった先輩のこと思い出した。その先輩はとにかく人材育成がうまく、その人の部下になるとしばらく後に尽く大きなプロジェクトを成功させたり重要な仕事を任されたりしているのである。当時はその先輩のイニシャルを取って S 牧場と呼ばれていた。 その S 先輩と私の一年先輩の二人でやっている忙しそうに現場に私は新人研修後配属された。この本を読んでいくにつれて、これってあの S 先輩のことなんじゃね?というエピソードが次から次に出てくるのである。

とりあえず仕事教えてくれない。

私もそれなりに人生を歩んできて今思えるのは、自立した部下を育てるためにS先輩が仕事を教えなかったからではなく完全な天然である。私が仕事でわからないところがあり

--あの S 先輩聞いていいでしょうか?

と聞くのだが、返事もしてくれない。これは忙しいんだなと察し、私はもう一度自分で考えてみることにする。2時間後ぐらいに突然その S 先輩が「何?」振り返るのである。恐ろしいレスポンスの悪さだ。その時には一年上の先輩に相談しその先輩も分からないが二人で四苦八苦しながらなんとか解決した後だったりするので

--もう大丈夫です!

ということはしょっちゅうであった。

 

自分も先輩になった

しかし困ったのが私が入社して2年目の時、一個上の先輩は別のプロジェクトに移っていき、S先輩と私の二人になった。私は S 先輩に付いていたから相変わらずのマイペースの S 先輩とコミュニケーションに苦労しながら仕事を進めていた。そうすると二人の新人がS牧場に配属されて来るから「よろしく!」とマネージャから連絡があったのである。自分のもとに後輩が来るということは1年先輩の私としてはその二人の面倒をみる必要があるということである。私が苦労したような事は新人たちにはさせてはいけないと固く誓っていた。S先輩みたいにほったらかしではなくしっかり面倒を見ていこうと決意したのである。とは言ってもつい一年ほど前に入社したばかりの新人に毛が生えた程度の私には自信がなかった。やむなくマネージャが帰った後 S 先輩と飲みに行って相談をした。

 

解決すべきはオフィス環境

--先輩どうしましょうか。二人も来てやっていけますかね?

とS 先輩に聞くが。

--別にいいんじゃね。 ノート PC はお客さんが使わなくなったお古があるし。机と椅子は無いけど。

 そうなのである。この S 牧場の過酷なところは、S先輩がほとんど教えてくれないというだけではない。さらに冷暖房が無いお客様の倉庫を間借りして、そこでシステム開発を行っていたと言う劣悪な環境も問題なのだ。

 倉庫には机と椅子が一つだけ。まず大将である S 先輩には机と椅子がある。そして2年目である私は先輩から引き継いだ、元々は S 先輩の袖机と座布団を脚立にひいたものを椅子として利用していた。そしてもうすぐ配属されてくるであろう二人の新人のためのパソコンはあるものの座席はない。それを相談していたのである。

 

簡単には教えてくれないS先輩

-- S 先輩パソコンがあるの私も分かっています。お客さんのお古が倉庫に100台ぐらい転がっていますから。それよりも問題は席がないことですよ !

--どうすっかなー。とりあえず考えてみて!
考えてみてって言われてもなぁ、倉庫は棚がいっぱい配置されており机を置くスペースはこれ以上ない。 新人がもうすぐ配属されてくるという時になったある日、私は独身寮で同期と晩飯後に語り合っていた。その時にふと自分が座っているソファーにせんべい座布団がある事に気がついた。

 

これや!

 

寮の管理人さんに翌朝相談した。というか泣きついた。

--大変なんです来週にから配属される新人の椅子がないんです。せめてこの座布団を譲ってもらえないでしょうか。

--いいよ。あげる。

 

意外とあっさり貰えた。そして私は次の日、会社(倉庫)に出社しS先輩に座布団を調達したことを報告した。

--とりあえず座布団を二つ調達できました。これでノートパソコンを倉庫の棚の上に置き デスク代わりどうすればいいんじゃないでしょうか?

 

と聞いたら、 考えたねぇ!と四半期に一回有るか無いかというお褒めの言葉を頂いたのである。今思えばなんの解決にもなってないと思うのだが、当時は私も若かった。

 

なんとか知恵をひねり出すも一人脱落

 

そして午後になり、マネージャーに連れられて新人が3人入ってきた。

ん?

3人!

--マネージャー、二人じゃなかったでしたっけ?

--いや、急遽なあここに3人入れることにした!ここパソコン余っているだろ?

とのお返事である。当然ながら座布団足りない。どうするか?

だがろくに指示をくれない S 先輩のもとで1年間は厳しく育てられただけのことはある。それなりに知恵はついていたのであろう。先日届いたサーバーが入っていたダンボールを良い感じに積み上げて3人目の新人の座布団代わりとした。

--とりあえずしばらくはこれに座っといて。

 

と言われ新人たちはキョトンとしていたが、厳しい社会の現実を思い知ったことだろう。しかし一人だけダンボールを座布団代わりに使わせていた新人はその2ヶ月後に辞めてしまう事になる。私の責任か・・・。というか今ならわかるが、別の客先に新人を配属しようとして断られたんだろうな。マネージャが悪い。

 

S先輩の意外な実力

 私もその後1年ぐらいで S 先輩のもとをさり、リーダーとして別のプロジェクトを率いて順調にキャリアを歩んで行った。S牧場で育った後輩たちもそれぞれ活躍し、外資系企業に転職したものや管理職となったものもいた。私もその一人で行ったが、たまに会う S 先輩は 相変わらず独自の雰囲気を醸し出しており、あれだけたくさんの人材を輩出しておきながらも、出世するわけでもなく SE として地道に仕事をしていた。私がS先輩に負けたと思ったのは、40歳を過ぎて20歳の女の子(柳原可奈子似)と結婚したことである。

 

研修に部長も出るってよ。

 話が逸れてしまったが、私の経験に照らし合わせても篠原信先生が書いていることはなかなか的を得てるのではないかと確信に至ったのである、と言いたかったのだ。その確信を得てからというもの私は研修の準備を全くしておらず、来週月曜日の本番を迎える予定である。今週はマナー研修とか外部の研修に行っているので会わなかったが、お金を払って外部研修に行ってるので、そこそこ丁寧に教えてもらっているだろう。その外部研修とのキャップを見せつけ、まずは全く教えないということを月曜日にわからせるつもりだ。

ところが今日になって突然である。

--あの来週からやる君の研修ね、僕も講師役として参加するから。

と部長が言ってきたのである。。
--まだ松本君は入社して日が浅いから、分からないとことかあったら困るし!

--いやいや部長、教えるといっても新人ですから、お客様ではないですから。3人しかいませんし、私一人で大丈夫ですよ

(´;ω;`)


--まあまあそんなに気にしなくていいから。 とりあえず来週月曜日一緒にやるからよろしく!

さてどうしたものか。部長が一緒についてくるとは思わなかったので、やりたいようにやろうと思ったが。